年齢を重ねるにつれて歩く速度が遅くなったり、体重が急に減少することはありませんか?
市区町村などの自治体では、介護認定を受けていない65歳以上の高齢者に対して「基本チェックリスト」と呼ばれる質問用紙を郵記入してもらう介護予防事業を行っています。
今回はそのチェックリストをもとに、健康推進室ヘルスケアラボ(厚生労働科学研究費補助金を受けた研究班で運営しているホームページ)にて公開されている「フレイル」について紹介していきたいと思います。
セルフチェック
まずは説明する前にチェックリストを行っていきましょう!
下の項目をはい・いいえでお答えください。
Q1 6ヵ月間で2-3kgの体重減少がありましたか?
Q2 以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思いますか?
Q3 ウォーキング等の運動を 週に1回以上していますか?
Q4 5分前のことが思い出せますか?
Q5 (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする。
引用先:フレイルチェック
上の引用先フレイルをクリックすると結果が見れますのでぜひご覧ください。
フレイルとは?
先ほどのセルフチェックはいかがでしたか。
人は年齢が高くなるにつれて体力が低下し、病気になりやすい状態になっていきます。こうしてストレスに対して敏感になり、不健康を引き起こしやすい状態はフレイルと呼ばれています。
フレイルの状態では、将来日常生活で介護が必要になってしまう危険が高まります。また、フレイルになったからといって必ず悪化の一途をたどるわけではないということです。
適切な介入を行う事で心身機能を改善し、介護が必要な状態になってしまうことを予防し、また健常な状態に戻る可能性があります。
どのような人がなりやすいか?
65歳以上になると1割前後の方がフレイルになると言われています。高齢になるとフレイルと判定される方は増えてきて、80歳以上になると実に3割以上の方がフレイルになると言われています。従って、高年齢はフレイルの危険因子の一つといえます。
高年齢以外にも様々な危険因子が報告されています。高血圧や糖尿病、骨粗鬆症、心臓病、呼吸器疾患などの慢性疾患に加えて、体脂肪率が高く筋肉量が少ないなどの体型の特徴もフレイルの危険因子です。
また、そうした身体的要因だけでなく、精神・心理的あるいは社会的な要因が関わっている事も指摘されています。例えばうつや初期の認知症を含むもの忘れ、社会的な活動の低下や閉じこもりといった状態も密接にフレイルに関連しています。
こうした要因がお互いに影響を与えながら悪循環を形成し、フレイルに陥っていくと考えられます。
予防するには?
フレイルを予防・治療するためには、フレイルに関連した多くの要因をコントロールする事が大切になってきます。下の項目を毎日心がけて実践していきましょう。
・持病のある方は医師に従いコントロールを行う
・予防接種やうがい手洗いを行い、感染予防を行う
・レジスタンストレーニング(筋肉に負荷をかけるトレーニング)を行う
運動、とくに筋力を強化するような高強度のトレーニングを行うことが重要です。どの程度の運動が高強度であるかは人によって異なり、毎日の歩数を増やすというシンプルな介入で効果があったという報告もあります。運動に対して不安がある方は、医師あるいは専門的な医療スタッフに指示を受け、無理のない範囲で継続的に運動を行っていきましょう。習慣的な運動は認知機能にも良い影響を与える可能性があることが指摘されています。
・バランスのとれた食事を行う
高齢者で体重が減少すると特に筋肉量が減少しやすく、大きく体力の低下を招いてしまいます。そのため、体重減少や低栄養状態を避けることが一番です。1日3食主食、主菜、副菜のバランスがとれた食事をとりましょう。タンパク質やビタミンDはフレイル予防において重要ですが、同時に不足しやすい栄養素でもあるので、注意して摂取するようにしましょう。
・知的活動を行う
囲碁や将棋などの知的なゲーム、楽器の演奏、読書、日記をつけたり、人との交流を行う社会活動も心理面を活性化させフレイルを予防するために効果的と考えられています。
いかがでしたか。今回は年齢が高くなるにつれて高まる「フレイル」についてお伝えしました。
こまめにセルフチェックを行い、少しでも変化があれば内科クリニックや老年病内科などを受診してみて下さいね。
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