美肌への近道、内側からキレイをつくる美腸習慣!

今回は、“美肌と腸”についてご紹介します。

美肌を実現するためには、ただ有効成分がたっぷり入った化粧品を大量につけるだけでなく、バランスの取れた食事や規則正しい生活習慣を過ごすことの大切さは、みなさんもご存じですよね。ただ、いくら食生活に気を配っても食物からの栄養素を効率的に吸収する、“美腸”がなければ意味がありません。
エステに行ったり、美容パックをしてみたり、美顔器をあててみたりの“肌活”の前に“腸活”を始めてみませんか?

ヒトには脳がふたつある!? 腸が第2の脳といわれる理由

 

人間は「腸が進化した生き物」だということをご存じですか?
約40億年前の地球上に、微生物たちが分解合成した栄養素が溶け込んだ海水の中に、脳の無い腸だけで生きるミミズのような「空腸生物」が出現しました。それから35億年という気が遠くなるような時を経て、脳を持ついわばヒトの原型となる生物が生まれたそうです。
要するに、人間の「脳」の歴史は約5億年、「腸」の歴史は約40億年前ということになります。
それを考えると「腸」が第2の脳というより「第2の脳」が頭脳なのかもしれませんね。

腸は植物でいう根っこの部分!腸内細菌なくして美肌は叶いません!

 

腸は植物でいうと、いわば根の部分にあたります。すべての根幹ともなる腸の働きが衰えると、栄養素を効率よく吸収できずに、美肌どころか健康にも影響します。
その役割は、消化、吸収、合成、代謝、さらに浄化、造血、排せつ、そして美肌健康管理ととにかく売れっ子芸能人並みに大忙しなのです。

 

ヒトの腸内には、細菌が約100兆個も棲んでいるといわれています。

それらの腸内細菌を大別すると「善玉菌」「日和見菌」「悪玉菌」の3種類があり、一般的には、良い腸内細菌を「善玉菌」、不都合に働くものを「悪玉菌」と呼んでいますよね。
「日和見菌」は読んで字のごとく、優位になったほうに加担するどっちつかずの菌で、約70%にも及ぶため決して侮れない存在です。

「善玉菌」と「悪玉菌」は常に陣取り合戦のように攻防が繰り返されていて、「日和見菌」は優位なほうに加担する特性があります。常に「善玉菌」を優位の環境に保つことが大切ということがわかります。

腸内に棲んでいる細菌は同じ種類の菌が群生することで、まるでお花畑のように見えることから「腸内フローラ(腸内細菌そう)」と呼ばれていて、この腸内フローラをキレイにすることが美肌作には必要です。

重要なカギを握る乳酸菌、「乳酸菌が良い」は思い込み?

 

ヨーグルトや乳酸菌飲料など、美容健康志向の高い方々は、毎日せっせと摂取しているのではないでしょうか?いわゆる乳酸菌といわれるものは体内に約40種類が腸内、主に小腸に棲んでいるといわれています。

乳酸菌が美容健康に有効なのは疑いがない事実ですが、ただ、ヨーグルトをはじめ、生きて腸に届くと思われていた乳酸菌については、ほとんどが胃で死滅してしまい、腸に届かないことが明らかになりました。かろうじて生き延びて腸内に届いても外部からの異物として排除されてしまうんですよ。

そのため、摂取する乳酸菌に対して評価が根本的に見直されつつあるんです。

しかし、美容健康食材として長年親しまれていることから、これらの製品が市場から消えることはなさそうです。
(ヨーグルトや乳酸菌飲料が悪いといってるのでは無いので誤解なさらないでくださいね)

乳酸菌以上に期待される「乳酸菌代謝物質」とは?

 

そこに登場してきたのが、微生物がおこなう分解・発酵を体外で腸内と同じ環境にし、生産された『乳酸菌代謝物質』の存在です。生きている菌ではないので腸内に届きやすく、善玉菌群の栄養となることで、増殖を助けたり有用な働きをサポートするとして注目されています。

一般に細菌類は、生まれてから死滅するまで常に食べたいものを別の物質に換えて体外に排出していますが、この物質を代謝物と呼んでいます。
代表的な例として、ペニシリンで有名な青カビの代謝物がそれです。また、美しいシルクは「蚕」が桑の葉を食べ、その代謝物で作った繭の繊維質を利用してシルクが生まれます。
『乳酸菌代謝物質』は、ヒトに優位に働く善玉菌の乳酸菌群が算出する物質(代謝物)の総称で、腸内フローラに大きく貢献することが近年の研究でわかりました。

この腸内フローラのバランスに関係なく、直接的に作用するのが『バイオジェニクス』というカテゴリーです。

「乳酸菌代謝物質」で変わる腸内細菌の世界

 

『バイオジェニクス』は、一般的にはあまり知られていませんが、簡単にいうと“これを摂取することで、腸内フローラを円滑にし、美容健康維持、促進に直接的に働きかけることができる成分”ということです。中でも代表的なものが「乳酸菌代謝物質」です。

これは、ヒトの健全な腸内を人工的に作り出した“体の外の工場”で作られます。
有機栽培によって育てられた良質な大豆を主原料として、乳酸菌代謝物質を作るうえで欠かせない「共棲培養」という高度な技術を駆使して生成されます。

現在、ヒトの腸内フローラを目標とした一番安定した組み合わせは、16種35株による共棲培養が一般的になりつつあります。
体外で限りなく腸内に近い環境で、乳酸菌グループを共棲培養させて作られた乳酸菌代謝物質を摂取することで、直接腸内に働きかけ、栄養素を効率よく吸収し、健康で美しい肌作りにも期待されています。

オナラが臭いのは腸内腐敗状態!今すぐ腸内フローラを整えて、美肌づくりをパワーアップ!

 

腸内環境が悪化し、便秘になると、腐敗産物が腸内に蓄積されます。それらが血液から全身に流れ込み、肌トラブルをおこします。そういう意味では、常に美腸習慣を心がける必要があることがわかりますよね。

突然ですが、今日のオナラは臭いですか?無臭ですか?
腸内細菌の状態を簡単に知る方法のひとつにオナラがあります。

腸内では、正常な状態でも食物が腸内細菌によって発酵し、100~2000リットルほどのガスが発生して、オナラ等として体外に放出されます。その中でも、腐敗菌に産生された腐敗成分のオナラはことさら臭く、さらに発酵が強いとメタンやインドールなどによる腐敗臭が強くなります。

とにかく、近くの人が悶絶するような臭~いオナラをしたときは、腸内細菌のバランスが崩れて異常発酵が進んでいる証拠です。

『乳酸菌代謝物質』のサプリメント摂取をしながら質の良い睡眠、適度な運動、食事バランスのに気をつけ、美肌によい“腸活”をこころがけましょう。